・チューニングとは

みなさんはチューニングという言葉にどのような事を想像するでしょうか。うるさい・かっこいい・ださい・へんetcいろいろな事を考えると思います。

そもそもチューニング(tuning)とはチューン(tune)のing形で、原語には「調律する」という意味があります。すなわち、自分の車を自分なりに「調整する」という意味があり、決して「速い」とか「かっこいい」という意味にはつながりません。それぞれの人がそれぞれの思いを胸に自分の車を調整していくことによって「自分らしい」車に仕上げるということになります。結果、全く手を加えない状態がその人にとって「最高の状態」であればその人のチューニングは終了していることになります。それではチューニングとはどういう物か考えてみましょう。

ちなみに「チューンする」「改造する」「チューニングする」はすべて同じ意味だと考えて結構です。

 

今の車に不満を感じたとき。そのときがチューンを始めるのにベストな時期。

あなたの車に不満はありますか?「もっと加速してほしい」「もっと曲がってほしい」「物がたくさん詰めるようになりたい」「もっとかっこよくしたい」・・・・いろいろありますが今現在不満がないのであればなにもしないのがもっとも良いです。あなたにとって今の状態がもっとも良いということですから。もし何か不満があるのなら、かつ、どうしたらよいのかわからないなら、とりあえずこのページをぽさっと見てください。たぶん何かわかったような気になりますよ。

 

チューニングとはバランスの変更である

車とは全くのノーマルの状態だともっともバランスの良い状態です。何のバランスかというと、静粛性・耐久性・加速性・旋回性・環境への適応性などです。チューニングにより、速くなったり、よく曲がったり、個性的になったりします。その結果、全体としてバランスが変わることになります。加速性能を高めるためにマフラー交換を行うと音が大きくなる(静粛性が低下する)のが典型的な例です。世の中の一般にチューンされた車は性能を変化させて現在の形になっているといえます。逆に言えばなにもしないのがもっともバランスのとれた状態ともいえます。

 

チューニングの方向性−Vip系と走り屋系−

人それぞれ作りたい車の方向はあると思いますが、チューニングする方向性は大きく分けると二つあります。

「Vip系」・・・・・見栄えや快適性に特化した傾向。主に外側に関するチューンが多い。由来はVipと一般に呼ばれる要人を乗せる車がとても快適だからだと思われる。

「走り屋系」・・・走りに特化した傾向。主に内側(エンジンやサスペンションなど)に関するチューンが多い。由来はそのまんま走り屋が好むチューン方向だから。

2通りありますがあくまで大きく分けた分類で、どちらかにしなければならないということはありません。「見栄えよく、さらに速い車」を作っても全く問題はないのです。ただ、どちらかを最高まで極めようとするともう片方を満たすことができないため大別します。語る上でも違うので。ちなみに走り屋系というのは作者の造語です。一般に広く言われている言葉が見あたらなかったもので。

 

あなたの車をどんな風に仕上げたいですか。次は技術に関して説明します。

 

やるべき方向は2通り。ただし必要な技術は1通り。

Vip系も走り屋系もやることはほぼ同じです。ほしい物を買って、つけてもらうor自分でつける。または今ある状態をさらに突き詰める。具体的に言えばエアロをつける、サスペンションを交換する、コンポ・スピ−カーをつけるなどやることは機械に関する物か電気に関する物かどちらかになります。そういうと難しく聞こえるかもしれませんが、ネジを外したり、コードを切ったりするのは中学の技術の時間などで学習したと思います。ただその作業が多くなり、順番分けされていると考えてください。ちゃんとした手順を踏めばある程度までは誰でもできることです。

また必要な工具も傾向によって差はありません。ネジを外す道具やコードを切ったり貼ったりする工具はどちらも必要なのです。

自分でやるのがめんどくさい人はショップに頼むと良いでしょう。ただし高額な工賃を取られるでしょうが、それだけの保証が付きますから損では無いはずです。そんなお金がない人は自分でやるわけですが、自信がない人はやったことがある人にいろいろ手ほどきしてもらうのがよいと思います。自分たちの両親の世代(40〜50代)の人はなぜかそういう整備をやった人が多いです。おそらく今ほど量販店が無かったんでしょうね。簡単なことなら自分一人でもやることができますができるなら友達をあーでもないこーでもないと言い合いながらやる方がよいです。